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8月 2013

英文契約書:意図を汲み取る

契約書翻訳業務で毎回感じることがあります。
 
「ネイティヴがドラフトした英文契約書にも文法的間違いや曖昧さがある」
 
ということです。これは本当に厄介で、自分が理解できていないだけなのかどうなのか、ドラフトした人の癖なのか、本当にいい加減な文章なのか、判断するのに時間がかかったりします。2通りの意味にとれたりとか。文法的にその通り読むと、常識的にまたは法律的につじつまが合わなかったり。
 
 
こういう場合、大切なのは 「意図を汲み取る」 ということだと思います。特定の条項の全体を読んでみて、「ああ、こういう内容のことを言いたいのだな」 とまず俯瞰し、その後訳すために細部を読み込んでいきます。
 
こうすると、多少曖昧な部分や意味不明に思える部分も見えてきて、「あ、ここに and を忘れたんだな」 とか 「不必要なコンマを使う人なんだな」 とか気づいたりします。ただし、この場合必ずコメントをつけて、訳出の意図を記しておきます。
 
米国の文章と英国の文章の微妙な違いもありますから、英文契約書は本当に奥が深いと思います。
 

遺言の訂正について

遺言の内容を訂正したい場合、民法では厳格な方式が要求されています。
 
民法968条2項 「自筆証書中の加除その他の変更は、遺言者が、その場所を指示し、これを変   
            更した旨を付記して特にこれに署名し、かつ、その変更の場所に印を押さなけ
            れば、その効力を生じない」
 
つまり、①遺言者自身による訂正であり、②変更場所を示し、③変更したことを余白に記してそこに署名しなければならないということです。このように厳格な方式が定められているのは、他者による改ざんを防ぐためと言えます。
 
この方式に従わない加除訂正は無効ですが、その部分が無効になるだけであって、遺言自体が無効になるわけではありません。しかし、訂正部分が無効で、元の記載も判別できなくなっており、その判別不能部分が遺言の有効性に必須の部分である場合は、言うまでもなく当該遺言そのものが無効になります。
 
方式を厳格に守れば訂正することはできますが、できることなら、訂正するより遺言そのものを書き直したほうがよいでしょう。

英文翻訳:カンマ(, )の使い方

日本語の読点とは違い、英語の punctuation (コンマやセミコロン等) の用法は厳密に規定されています。日本語のようにある程度自由に打っても意味が保たれることがないのです。もちろん、ほんの少しの例外もありますが、基本的には好き勝手な所に用いることはできません。
 
逆に、省略することも許されません。翻訳原文で時折、コンマを省略している文を見ます。等位接続の and, but, so などの前のコンマが省略されていることが多いように思います。でも、この場合は、新たな主語+動詞が出現してくるのですぐにそれと分かりますから、混乱することは少ないと思います。
 
しかし、等位接続詞 and の直前が (文脈上) 主語にもなり得る名詞で、それに続く節の主語がand で並列になっている二つの主語である場合、どうしても正確に解釈できないことになります。
 
例えば、
 
・She said she liked tuna and salmon and shrimp looked good, too.
 
・「彼女はマグロが気に入ったと言ったし、サーモンやエビも美味しそうだった」

英文契約書のラテン語表現

英文契約書には日常で聞きなれない表現が多く出てきます。特にラテン語の表現が未だに使われているのが特徴です。例えば、
 
in lieu of ~ = ~の代わりに
 
例: In lieu of all other warranties,ABC hereby bear and incur an entire 
             responsibility regarding the Shipment.
 
     (他の全ての保証に代わって、ABC社は本契約によって積荷に関する全責任
              を負うものとする。)
 
要は、instead of の意味ですね。さらに、
 
     bona fide(s) = 善意の、誠実な、本物の、真正な